1999

後悔先に立たず…丸山茂樹がぼやく2日目のプレー
1999年大会2日目

この日の丸山茂樹は、前半を3バーディ、1ボギーと2つスコアを伸ばして折り返しの10番を迎えていた。このホールは丸山をして、後半につなぐ重要なホールで、ここできっちりと伸ばしていかないといけないと言う。しかしここが鬼門だった。このホールでダブルボギーを打つと、すっかり意気消沈。後半の9ホールは、1バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの40を打ってしまった。ホールアウト後には「10番のダブルボギーでがっかりしてしまって、その後は雑なプレ-をしてしまった」と振り返った。ところが、翌日の丸山は別人になる。10バーディ、ノーボギーというものすごいラウンド。61というスコアは、1988年にフレッド・カプルスが記録した62を抜きコースレコードを樹立したのだ。首位とは3打差に浮上し俄然やる気が出てきた。だが話はまだ終わらない。前半で4つスコアを伸ばした丸山は再び10番ホールを迎えることになる。いつもは3番ウッドを握っていたホールで、この日に限ってドライバーを選んだのだ。「昨日以上にドライバーがキレていて、行けると思ったんだ。難関ホールでの戦略ミス。ここでボギーを叩いて流れを止めてしまった。結局通算14アンダーで並んだトーマス・ビヨンがセルヒオ・ガルシアをプレーオフで破って大会初優勝。丸山は1打及ばずプレーオフに参加できなかった。ホールアウト後の記者会見で「2日目に雑になってボギーを打ちすぎた。もっと丁寧にプレーしていれば…悔しいよ。2日目の不祥事がこうなるなんて…バカマル~!」もしかしたら、歴代チャンピオンの名前には丸山茂樹の名前が刻まれていたかもしれない。