ダンロップフェニックストーナメント

大会レポート

11月21日(日曜日)

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池田勇太が通算15アンダーで逃げ切りV達成!今季4勝目と生涯獲得賞金3億円突破を飾る
優勝賞金4000万円を獲得した池田勇太が賞金ランク1位の金庚泰を猛追!


池田勇太が通算15アンダーで逃げ切りV達成!今季4勝目と生涯獲得賞金3億円突破を飾る

賞金ランク1位の金庚泰が2打差・2位、
前回覇者E・モリナリは4位タイ

池田勇太

 大会2日目から首位に立っていた池田勇太が最終日も、その強さを存分に発揮して6バーディー・1ボギーの66をマーク。通算15アンダーで逃げ切り、今季4勝目を飾った。2打差の2位に賞金ランキング1位の金庚泰、さらに1打差の通算11アンダー・3位には富田雅哉が入った。前回大会覇者のエドアルド・モリナリは通算10アンダー・4位タイ、2年連続賞金王をねらう石川遼は33位タイ、12年ぶりの大会出場となった新帝王トム・ワトソンは38位タイに終わった。


 今季すでに3勝を挙げている池田勇太は、その3勝全て最終日最終組でプレーしての勝利。ツアーデビューしてから最終日最終組はこれまで7回経験し、うち優勝は4回。今季に限れば勝率は100パーセント。そしてダンロップフェニックス最終日最終組でのスタートは今季4回目。大会2日目に66の好スコアをマークして2位タイから単独首位に躍り出ると、3日目もスコアを伸ばし、通算10アンダーで1位の座を守って最終日を迎えたのだった。

 2位とは3打差。これまで3日間のゴルフは、盤石そのもの。54ホールをプレーしてボギーはわずかに2つ。追う選手にまったく隙を見せない。このまま危なげなく、余裕のゴルフで池田が独走するだろうというのが大方の予想だった。 

金庚泰

 だが、強力な追撃選手が最終日に現れた。最終組の二組前でプレーする目下、賞金ランキング1位の金庚泰だ。その強さとプレー中のポーカーフェースから「鬼」の異名を持つ。金は2番ホールでのチップイン・イーグルを「猛追」の狼煙(のろし)にした。3番ホールから3連続バーディーを奪い、6番ホールでボギーを叩いたものの、7、9番ホールでもバーディーパットを決めてハーフ30をマーク。9ホールで6打も縮めたのだ。

 猛追のアクセルを踏んだまま金は後半に向かい、11番ホールでバーディーを奪い、そして15、16番ホールでもバーディーパットを沈めたのだ。池田と5打差でスタートした金が、この時点で1打差にまで追い上げたのだ。

 テニスでは勝利を決める一打をキングスショットというが、ゴルフでも勝負の行方を大きく左右する一打が存在する。池田は振り返る。

「15番ホールで庚泰が1打差に迫っていたのはわかっていた。だから、このホールでのパーは大きかった」

 パー4ホールでの2打目をグリーン左に外し、ラフからのショットを寄せきれなかった。パーパットは4メートル。それを沈めると右手拳を握りしめ、ガッツポーズを池田は取ったのだった。勝利を引き寄せるパーパット、そんな一打だった。

 その後、金は17番ホールでダブルボギーを叩き、大きく後退。池田は残り3ホールをパーでしのぎ、2位の金に2打差の通算15アンダーで今季4勝目を達成。生涯獲得賞金3億円を突破(石川遼に次ぐ2番目のスピード達成記録)し、賞金ランク1位の金に約4200万円差となる同3位となった。ツアー残り2試合での逆転賞金王が可能になり、賞金王争いは金、石川、池田の三つ巴と化し、最後まで盛り上がること間違いなしだ。




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優勝賞金4000万円を獲得した池田勇太が賞金ランク1位の金庚泰を猛追!

三つ巴の「賞金王争い」からも目が離せない

金庚泰

 JGTOツアーは、このダンロップフェニックスを含めて残り3試合。その3試合ともに優勝賞金は4000万円だけに、賞金王争いも白熱化する。賞金ランク1位の金庚泰は最終戦を前に、賞金王の座を確定させたい。その思いもあって最終日は、いつも以上に集中していた。  前半9ホールでスコアを6打縮め、後半6ホールを終えた時点でさらに3打も縮め、6位タイのスタートから、首位に1打差と迫る2位にまでジャンプアップしたのだ。

 迎えた17番ホールは186ヤードのパー3。松林に囲まれたグリーン上方の風向きが読みづらく、この日は難易度3位の名物ホール。

 ピンまでは177ヤード。風向きは右からのアゲンストと読み、金は6番アイアンを手にした。ピンの右にショットラインを定めて打ったボールは、ピンに真っ直ぐに飛び出した。わずかなズレ。ボールは途中からドロー回転し、グリーン左サイドでキックしてラフへ転がって行った。グリーン手前でワンクッションさせて寄せるイメージのリカバリーショット。微妙なタッチをうまくだせず、グリーン手前のラフで止まり、寄らず入らずのダブルボギーとして、首位の池田を捕らえきれず、結局は2打差の2位に終わった。優勝は逃したものの、単独2位の賞金2000万円を上積みして獲得賞金は1億7404万5314円(同ランク1位)。初の賞金王へまた一歩近づいた。

石川遼

「少し近づいたけれど、賞金王争いに池田選手が加わって少し難しくなった。来週の開催コース(カシオワールド)は石川選手に有利なコース、最終戦(ゴルフ日本シリーズ)は僕にも悪くない(昨年大会プレーオフ負けの2位)」と金。

 前週終了時点で同ランク2位の石川遼は33位タイ(獲得賞金118万円)に終わり、足踏みとなったが、池田は優勝賞金4000万円によって同3位(獲得賞金1億3279万2164円)とし、残り2試合での活躍次第では十分に逆転賞金王に輝けるチャンスを作ったことになる。「最終戦まで賞金王争いがもつれるような展開になるよう、まずは来週の試合で頑張りたい」と石川。

池田勇太

「昨年は(賞金王のタイトルを)逃したから、今年は(取りたいと)思うんだろうね。残り2試合だけれど(心身ともに)万全な状態で臨めるから、ぜひ2勝したい。とにかくあと2試合が楽しみになって来たよね」と池田はV4達成で昨年のリベンジに燃え出した。JGTOツアーは、俄然、面白くなって来た。 







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